こんにちは、国祐塾の川添です。
先日お問合せを頂いた方から、こんな話を聞きました。
通っている個別指導塾で、国語が苦手なので選択したいと言ったら、
「国語はやっても成果が出ない教科なのでうちでは教えていません。」と
言われたそうです。
◎国語が他教科と違う点
一般的な個別指導塾では、数学、英語、理科を選択する子が多いです。
それらの教科は、教える単元や内容が決まっていますし、解答までの筋道もはっきりしているので、教える側にとって説明しやすいのは間違いありません。
それに比べて国語は、なんとなく文章を読んで、なんとなく感覚で解いている子が大半です。したがって、できる子はできるし、できない子はできないという風になってしまいます。そのため、冒頭に書いたようなことになってしまうこともあるのでしょう。
◎国語はやっても成果が出ない教科ではありません。
しかし、国語は勉強をしても成果が出ないかというとそうではありません。
土台となるルールを学びながら練習を積み重ねていくことで、徐々に力がついていきます。
他教科と同じく、基礎から標準、応用へと段階的にステップアップすることができる教科です。
ただ、それにはいくつか重要なことがあります。
◎重要なこと【その1】…文章を読むコツを知る
国語が得意な子は、文章を読むときに、無意識的に強弱をつけて読んでいます。これは、きっと長年の読書経験などから身につけたものだと思います。感覚で本文の中の重要なところとそうでないところを区別して読んでいるのです。
「なんでここが重要なの?」と国語ができる子に聞くと、たいてい「なんとなくそう思う」とか「だってそうに決まってるじゃん」いう返事が戻ってきます。
その感覚的な部分を当塾では公式化し、読解公式として生徒さんにお伝えしています。
ですので、これを知ると文章が読みやすくなります。
◎重要なこと【その2】…要約をする
文章を要約するには、大事なところとそうでないところを分け、繰り返し同じようなことを言っているところは一つにし、文章の意味が変わらないようにまとめ上げる必要があります。
要約すると簡単に言っても、かなり頭を使いますので慣れるまでは難しいです。国語が苦手な子は各段落の押さえどころがわからないので、自分の主観で理由もなくやみくもに線を引いてしまいます。
しかし、読解公式を適宜利用しながら、重要な文を見つけるヒントを教えつつ、要約の練習をするとどうなるか?
当然、問題文の要約ができるようになります。
そしてこのことは、設問への解答力の向上にもつながります。
国語の設問を解くにあたって、まずは問題文の内容が把握できなければまともに解くことはできません。
要約の練習をすることは、問題文の内容を把握することにつながり、結果的に設問を解くことにもつながります。非常に効果が高い方法だと考えます。
◎国語も力をつけることができる教科です。
ということで、必要な手順を踏んで必要なことを実践していけば力はついていきます。他教科と同じく伸び悩むことはあっても、やっても上がらないということはありません。
さらに、国語はできるようになってくると他教科への良い影響も自然と起こってきます。
例えば、記述が書けるようになってくると、理科、社会の記述も書きやすくなります。また、筋道をつけて文章を書くことができるようになると、数学の証明問題が書きやすくなったりもします。
~体験授業を受けた方からの感想(一部抜粋)~
◎国語にも、読解のポイント、法則があることが分かり、ただ文章全体を読めばいいというわけではないことが分かり、良かったです。
◎解き方をおしえてもらい、習った内容を終わった後にうれしそうに話していました。また先生と一対一でできて、自分の考えなどまわりを気にせず言えたのがよかったようです。
国語だけ点数がとれない子や国語が苦手な子は一緒に練習していきましょう。