こんにちは。国祐塾の川添です。
「答えは合っていたのに、記号を間違えた…」
「設問をちゃんと読んでいなかった…」
国語のテストで起こりうる“うっかりミス”。実は、この小さなミスが成績に大きく響いてしまうことがあります。しっかり理解していても、細かい部分でのミスが重なると、大きな失点になってしまうのです。
今回は、そんな「うっかりミス」を減らすために、ぜひ知っておいてほしいことをお話しします。
①ケアレスミスのせいで「自分のベストを出せない」
国語の問題は、知識だけで解けるものではありません。文章全体の流れをつかみ、設問を正しく理解し、条件に合った答え方をする力が求められます。ところが、そこに「うっかり」が入り込むと、一気に点数が下がってしまいます。
でも、こんなミスをしてしまったことはありませんか?
・「あてはまらないものを選べ」と書いてあるのに、あてはまるものを選んでしまった。
・記述問題で「〜こと」や「〜から」といった文末指定を見落とした。
・抜き出し問題で、ひらがなを漢字で書いてしまった。
こういったケアレスミスが積み重なると、「読めているのに点が取れない…」という悔しい結果につながってしまいます。どんなに練習しても、こうしたミスが続くと、なかなか結果に結びつきません。
しかも、トップ校を目指す受験生にとっては、1点2点の差が合否を分けることもあります。内容がわかっていたのに、記号を間違えただけで点を落とす。これは本当にもったいないことです。
では、どうしたら防げるのでしょうか?
②「うっかり」をなくす第一歩
うっかりミスを防ぐ第一歩は、「自分はどんなミスをしやすいのか?」を知ることです。
実は、ケアレスミスにも“クセ”があります。たとえば、設問の読み間違いが多い人、記号のミスが多い人、答え方の指定を見落としがちな人…など、タイプはさまざまです。
模試やテストが返ってきたときは、点数だけでなく「どんなミスをしたか」をぜひチェックしてみてください。もし可能なら、ノートやメモに自分のミスの仕方を書いておくのもおすすめです。
たとえば、「記述で“〜から”を見落とした」「選択肢の読み違い」など、具体的に書いておくと、自分の弱点が見えてきます。これは、次に同じミスをしないためのヒントになります。
③ミスで終わらせない。次につなげる対策を
ケアレスミスは、「なんとなくやってしまった」という感覚で終わらせがちです。でも、そこを一歩深く、「なぜ間違えたのか?」「次はどうすれば防げるか?」と自分に問いかけてみてください。
ミスをしたときは、ちょっと面倒でも「なぜこのミスをしたのか」を振り返るようにしましょう。そして、「次はこうする!」という自分なりの対策までセットで考えるのです。
たとえば、「記号ミスを防ぐために、選んだ記号に○をつけてから書く」、「記述の指示語は、赤線を引いてから答える」など、具体的な方法に落とし込めるとベストです。
④「書いた直後に見直す」を習慣に
ミスを減らす一番のコツは、対策を考えた上で、答えを書いた直後に見直すことです。
たとえば、
・「この答え方、設問の条件に合ってる?」
・「記号、ちゃんと問題と合ってる?」
・「抜き出し問題、そのまま抜き出せてる?」
こうしたチェックを、答えを書いたその場でするようにすれば、うっかりミスの多くは防げます。自分のクセを思い出しながら見直しましょう。
ここで大事なのは、テスト本番だけでなく、普段の練習から見直す習慣をつけておくことです。緊張している場面でも自然と確認できるようにしておかなければ意味がありません。
まとめ:うっかりミスを「なくせるミス」に
国語のうっかりミスは、誰にでも起こりうること。でも、それを防ぐためのヒントは存在します。
・自分のミスのクセを知ること
・間違いを分析して、対策を考え、次に活かすこと
・書いた直後の見直しを習慣化すること
この3つを意識していくだけで、「もったいない失点」は大きく減らせます。
実力があっても、点数に結びつかなければ悔しい思いをしますよね。せっかく読めているのなら、その力を確実に点数につなげていきましょう。うっかりミスを「たまたまの失敗」で終わらせず、「確実に防げるもの」に変えていくことが、成績アップの大きな鍵になります。