こんにちは。国祐塾の川添です。
今回は国語だけが出来ない場合について書いていきます。

◎算数や理科、社会は偏差値60以上で、国語だけが40程度

国語だけ出来ないということで、保護者様も必死になって、本文の音読をさせてみたり、家庭教師をつけてみたりしたものの効果がでない…。子どもに問題文の意味を聞いても、わかっているような、わかっていないような、ぼんやりとした返事しかしないのでどうしたら良いのやら…?というような悩みは良く聞きます。中学受験だけでなく、高校受験でも数学、社会、理科、英語は偏差値が60以上とれているけど、国語だけ40~50ぐらいという子もいて、同様の悩みを抱えています。大学受験も同じで、「国語は何をしたら良いかわからない」と言われます。

◎国語には読解のルールがある!

算数(数学)と同じように国語にも一定のルールがあります。多くの子は、このルールを知らずに、ただなんとなく、感覚で問題を解いています。元々できる子はそれでも大丈夫でしょうが、できない子は、そういう解き方では点数がとれるようになりません。

国祐塾では問題を読み取る際のルールを読解公式としてまとめました。元々国語の得意な子が無意識に行っていることをヒントに作り上げています。

これを使う最大のメリットは、文章の押さえどころがわかりやすくなることです。国語ができない子は、問題文全体を同じ力加減で読んだり、あるいは、あまり重要でないところを理解することに頭を使っています。そういったことは読解ルールを学ぶことで避けられるようになります。また、問題文の中でさらっと読んで良いところは時間をかけずに読むことができるので、文章全体が頭に残りやすくなります。その結果、問題も解きやすくなってきます。よく、問題文の途中や最後の方で、「文章の最初の内容って何だったっけ?」となることはありませんか?要点を押さえる力をつけていけば、そうした悩みが減ってきます。ですので、国語の勉強としてはまずは読解のルールを学ぶことが必要です。

◎国語も解き直しが必要

読解のルールを学んで、しっかり丁寧に問題を解いたら、次は復習です。
国祐塾では授業で扱った問題について必ず解き直しをしてもらいます。国語は問題を1回解いて終わりにする子が多いです。中学受験生に限らず、高校受験生、大学受験生であっても大半の子がそうしてしまっています。答を覚えてしまっているから、解き直しても意味がないと思っているようで、問題を解くことや参考書をどんどん進めようとします。

しかし、こういう子は非常に大事なポイントを見失っています。はたしてただひたすら問題を解くことだけが国語の成績を上げるために必要な勉強なのでしょうか?数を多く読んだり、解いたりすることが大事な時期もありますが、そればかりを重視してしまって、なんとなくわかってなんとなく先へ進んでいっても何も変わりませんよね?問題を解いても何も身についていませんからね。

大事なのは本文そのものを理解することと、答えに至るまでの「プロセス」の理解です。「本文にはこういうことが書かれているから、ここの答えはこれだ」とわかるようになることこそが点数を引き上げます。
復習は、それを自分ができているかを確認するために行うのです。ですので、復習の際は、本文の意味の把握や自分が解答の根拠やプロセスを明確にできているかを基準に行っていきましょう。それが曖昧になってしまっていると、実力がつかないので注意して下さい。復習は、じっくり時間をかけて行い、理解が曖昧な部分が見つかったら、それをなくしていくようにして努めて下さい。

◎まずは読解のルールを学べ!

国語だけの成績が低い場合、国語のルールを知らないから点数がとれてない子が多いです。そのため、まずは読解のルールを学ぶことが成績を上げる第一歩です。これを使って、本文を読んで理解ができるようになれば、問題自体も解きやすくなって、自然と点数も上がってきます。国語には、もちろん語彙力も必要ですし、解答をする際には、記述の書き方や選択肢の選び方のテクニックなども知っておいた方が良いですが、最初は根本的なルールを学んで練習をしていくことが重要です。