こんにちは。国祐塾の川添です。
今日は、愛知県の公立高校入試国語2022年Bグループを分析していきます。
◎2022年 愛知県の公立高校入試国語の分析
(Bグループ)
大問は4問で今までと変わりありませんでした。
第1問が説明的文章、第2問が漢字に関するもの、第3問が説明的文章、第4問が古文となっています。
気になったのは、第3問の(6)です。問題文と参考文を両方踏まえて解くという問題ですが、これは参考文の内容把握をざっと行わないといけないので、時間がかかって大変だったかもしれませんね。
それでは見ていきます。
○第1問 説明的文章
出典は「辞書の仕事」(増井元)です。
(1)傍線部の説明
第2段落の2~5行目に「ことばは今も変化し続けている。変化とは元の意味、用法からの逸脱」という内容が書かれているので、これを踏まえて選びましょう。
(2)空欄補充
「ことばというのは、変化することが普通であり、辞書がそれに忠実であろうとした場合にできることは~」という流れを捉えて考えると、「最大限できることは」という意味の「せいぜい」が適切です。
(3)傍線部の理由
傍線部の直前部の内容を把握して選びましょう。
(4)波線部の説明
それぞれの波線部の言葉の意味を、文中で把握していきましょう。波線部の前や後を読んで考えればOKです。明らかに本文からは読み取れない表現が選択肢に入っていました。
(5)文章の並べかえ
選択肢を見ると、ア:この経験から… ウ;そこで… エ:そのとき… オ:それは… というように文頭に指示語があるので、これをヒントに使って意味の通るように並べかえます。今回はそれぞれの選択肢の内容がはっきりしていたのでつなげやすいです。
○第2問 漢字に関する問題
漢字の読みが1題、書きが1題、漢字を選ぶ問題が1題あります。
かなり解きやすいです。ここは必ず得点しましょう。
○第3問 説明的文章
出典は「小さな建築」(隈研吾)です。
(1)傍線部説明
「大きなシステム」とは、「大きな建築」のことですので、問題文8~9行目と、15~17行目から、大きな建築の目的ともたらされた結果を読み取って考えましょう。
(2)傍線部説明
第3段落の終わりから3行前に「小さな建築とは~」と書かれているので、この一文の内容を表している選択肢が答えです。
これはハッキリ「~とは」と言葉の意味を定義づけている文がありますのでわかりやすいですね。
(3)空欄補充(接続詞)
空欄A…空欄の前後の内容を踏まえると、添加の「しかも」が適切です。
空欄B…空欄のあとが、「~サイズでも、…と呼べない」とあるので、「いかに」が適切です。
(4)要約(70字以上80字以下)
例年通りの出題ですね。キーワードが第4段落の11行目と12行目、同段落の最後の行にありますね。
書き方としては、まずは、「水のレンガ」は、合理的な構造システムだから。と大きく枠をつくります。そして、なぜ合理的なのかを読み取っていきます。
そうすると、
・人間の身体がハンドルしやすい大きさ、重さ
・自由に重さを変えることができる
という2つがあるから合理的であると書かれているので、
それらをまとめて完成です。
このあたりは、毎回言わせて頂いておりますが、要点を読み取って文章をまとめるという練習が必要です。
(5)傍線部の説明
傍線部の前に書かれている内容から、筆者は、コンクリートの壁のことをマイナスに捉えていることを読み取りましょう。
(6)内容一致
本文にも参考文にも書かれていない考えを含むものを選ぶ問題です。
一つひとつが長いので、部分に分けて考えるようにしましょう。明らかに読み取れない内容が書かれている選択肢があるので、それが答でした。
○第4問 古文
出典は「不尽言」です。
(1)現代かなづかい
「へ」を「え」と読むことさえ知っていれば解けますね。
(2)傍線部の説明
傍線部の前後の内容を捉えましょう。
(3)傍線部の現代語訳
「思案をめぐらし見れば」の意味が、選択肢の「あれこれ考える」と対応しているとわかれば解けるでしょう。
(4)内容一致
問題文の4~7行目までの内容を踏まえて選びましょう。
◎自らの力で、本文の理解ができるかが重要!
2022年度のBグループは、これまでとは違う感じで問われているものもありましたが、筆者が重要視していることを読み取ることができ、かつ、記述にも慣れていれば、高得点が狙えます。初めて読む文章が出題される入試でも、本文のおさえどころをはずさずに読めるように、日頃から要約を中心に問題演習を行って力をつけていきましょう!
旭丘高校、明和高校、岡崎高校、一宮高校、刈谷高校、時習館高校などトップ校を狙っている子、偏差値60以上の高校を狙っている子、
国語の点数を上げたい子、一緒に頑張りましょう!!